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A Midsummer Night's Dream【影の王】

さて水曜日は本の話。金曜日ですけど。
本日これを書くにはそれなりのわけがあるのでして。

ドーナツのお芝居の翻訳が終わり、稽古が始まるまでの間に一本、
また翻訳の仕事が入ってまして、それで
エリザベス朝イングランドについてすぐに手に入る本を
片っ端から図書館に予約してたのが届くより先に、
仕事を終わらせてしまって自由の身になったその日に
この本が手に入ったのだ。
だから仕事の上ではこれはもう読まなくてもいいんだけど
これシェイクスピアの話でして
私ほんとうはシェイクスピアについては
1年365日いつでも興味津々でして
仕事が終わったからってはい、さよならとはいかないのでして
昨日、鍼のあとだというのに一気読み。




このお話、現代のアメリカの男の子が、400年前のロンドンにタイムスリップして
ほんもののグローブ座で、シェイクスピアと舞台を共にするという!

あー
考えただけで
卒倒するぅ

少年は子どものくせにシェイクスピアの芝居をよく知っていて
子どものくせにいっぱしの役者なのであって
シェイクスピアその人に会って、
その新作(!)の舞台に立つことになった自分を考えただけで
彼自身何度も卒倒しそうになるのであって
お話の中身は、これ、シェイクスピアも知らず演劇も知らず
この芝居のストーリーも知らない日本の児童が読んで
ピンと来るのかどうか?はなはだ心もとない気がするのだが
演劇始めてまもなく30年の中年劇作家には
ピンと来すぎるほどにピンと来るのであった。

その、新作の名は
A Midsummer Night's Dream
そう、夏の夜の夢。

気づいてみたら
昨日は夏至だった。

夏至の夕暮れ時に、日が暮れる少し前から
とっぷり暮れるまでの怪しい時間帯に
この本を読んでしまった私は
とうぜん、夜はウィルの夢を見ましたよ。
(あ、ウィルってシェイクスピアのことね、もう会った気になってるから
急にこんな風に呼んじゃうのね、私。)

私がチェーホフファンなのはあちこちで公言してる話だが
シェイクスピアを崇拝しているのはもちろんのことで
その点に関し、チェーホフも同じ気もちだったと信じる理由があるので
私にとってチェーホフへの愛と、シェイクスピアへの崇拝は同じものなのだった。
しかしシェイクスピアに会う話はこのように大興奮するが
チェーホフに会ってみたいとは思わないのはなぜかしらん。
なぜかはともかく
昨夜は幸せなmidsummer nightでありました。A Midsummer Night\'s Dream【影の王】_d0024220_21533935.jpg
by atohchie | 2012-06-22 22:03 | 水曜日は本の話


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


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