人気ブログランキング | 話題のタグを見る

河童、河童に変ず。

盛岡日記の途中から、自分のことを河童、河童と称しておりますが
ワタクシ、本当はあの頃はまだ人間でした。
ただの、お話好きな中年の劇作家に過ぎませんでした、今から思えば。
ただの河童ファンでした。
お話好きな中年劇作家は、数年前にアニメ映画『河童のクゥと夏休み』をみて
河童ファンになったのだよ!
映画の中で遠野のかっぱ淵を見たのだよ!
すっごくすてきなとこだったんだよ、遠野は!
それからずっと行ってみたかったんだよ!
言ってみりゃ、河童ファンにとって遠野は聖地のひとつ、
おいらもあのときまでは、一介の河童ファンにすぎなかったんだよ。



一介の河童ファンは、遠野市に入った時からワクワクして
ドキドキして、すっかり無口になっておったのだよ。
河童ファンはそれまでいっぱいお喋りしておったので、
「眠ってるのかと思った」と言われたんだけんども
とんでもない!
河童ファンの目はすっかりぎんぎら見開かれておったのだよ。
車をとめて、歩いてかっぱ淵に行く途中
フレンドリーなご夫婦に声を掛けられ
遠野は美味しいものがいっぱいあるよと教えてもらったのだが
どこで何を食べるのがおすすめでしょうと聞きたかったのにできんかったくらい
河童ファンはドキドキしておったのだ。
河童、河童に変ず。_d0024220_15302914.jpg

河童、河童に変ず。_d0024220_15304340.jpg

河童、河童に変ず。_d0024220_15305477.jpg

河童、河童に変ず。_d0024220_15312876.jpg
河童、河童に変ず。_d0024220_15311571.jpg

河童、河童に変ず。_d0024220_15314994.jpg
河童、河童に変ず。_d0024220_1532389.jpg

この瞬間だった、おいらが河童に変じたのは。
おいらは直感した。
おいらの前世は、河童だったんだな。
冷房に弱いのは、変温動物だったからなんだな。
いっつも水筒を持ち歩かないと心配なのも
仕事しながら飲み物が手放せないのも、そのせいだったんだな。
泳ぎは得意じゃないけども、高校時代毎日補習受けてたけども、
だからっておいらの前世が河童だったってことの反証にはならないよ。
おいら、今まで前世は支倉常長だったと信じてたんだども、
それもあったと思うけんど、
河童だったこともあるんだな、
だって、おいら自分を河童と言うようになって、
とってもこころがのびのびして、楽しくてしょうがねんだもん。
だから、おいら毎日、庭でナメクジ狩りしてんだな。
どうしてダンゴムシは狩る気にならんのけ?って不思議だったんだども、これで腑に落ちたよ。
おいらいっつもナメクジとりながら、これは食いもんだなって思うんだよ。
だども、悲しいかな現世のおいらは都会の中年劇作家なもんで、ナメクジ食えない意気地なしなんだよ。
けど、これは食いもんだなってわかるだけでも、河童のしるしだと思うんだよ。
そんなわけで、おいらは幸せなんだよ!
『河童のクゥと夏休み』をまだ見ていない良い子は、きっと見てね!
そして遠野に行ってちょうだい!
河童の旅日記 6月2日のはなし(2)

by atohchie | 2012-06-08 15:40 | ひと/たび/であい


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


by atohchie

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

タグ

(104)
(19)
(11)
(11)
(5)
(1)

カテゴリ

ごはん/おちゃ/おかし
はな/みどり/そら
きもち/ココロ/げんき
ひと/たび/であい
みる/きく
ごちゃごちゃ亭(お客さま)
水曜日は本の話
お題をいただきました
缶詰製作中(書斎より)
缶詰開缶中(稽古場より)
缶詰実験室(お芝居への道)
缶詰召し上がれ(ご案内)
缶詰メモ
缶詰用語の解説

阿藤智恵NEWS

●脱原発世界会議に賛同します。安心できる明日を子どもたちに。
脱原発世界会議

●阿藤智恵サイトを更新しました
阿藤サイト
こちらをクリック
更新日:2013年12月31日(火)

◆これからの阿藤智恵◆
072.gif1月19日
「第3回JAZZ&お話ライブ」
072.gif1月23日
「どこそら会」
072.gif3月8・9日
「『えんげき』のじゆうじかん」の
小さなお芝居の会と「ちえよむ会」

●戯曲集『十六夜の月』を出版しました。
テアトロ1月号
ご購入は阿藤智恵への直接注文または書店にてご注文ください。また、ネット書店でも購入できます。


●受賞しました。
_d0024220_16184139.jpg
加藤健一事務所vol.83 「シュぺリオール・ドーナツ」
念願の翻訳デビュー、果たしました!
067.gif→本作品で、第5回小田島雄志・翻訳戯曲賞をいただきました。加藤健一さん、演出の大杉祐さんはじめ公演座組の皆さん、また、翻訳作業にお力添えを下さった多くの方々に、心から感謝します。

●戯曲『死んだ女』が雑誌【テアトロ】2013年1月号に掲載されました。テアトロ1月号

★『どこまでも続く空のむこうに』の劇評をいただきました!!大変な力作です。ぜひご一読ください。2012.4.19
こちらをクリック=
劇評サイトWonderland



●戯曲『どこまでも続く空のむこうに』が雑誌【テアトロ】2012年4月号に掲載されました。
テアトロ4月号



●小説『マチゾウ』で同人誌【突き抜け4】に参加しました。
突き抜け4
ご購入はこちらへ(「阿藤サイトから」と一言お書き添えくださいませ)。


★『曼珠沙華』の劇評をいただきました!!

ぜひご一読ください。2011.10.26
こちらをクリック=
劇評サイトWonderland


●公演終了しました。

Pカンパニー番外公演その弐「岸田國士的なるものをめぐって~3人の作家による新作短編集~」竹本譲さん、石原燃さんと、短編を1本ずつ書きました。私の作品タイトルは『曼珠沙華』です。
★雑誌『テアトロ』10月号に三本そろって掲載されています。
テアトロ10月号

●連載エッセイ「本日も行ったり来たり~トハナニカ日記~」
雑誌【テアトロ】2012年1月号に最終回が掲載されています。
テアトロ1月号

●日記のお題、ください!
阿藤への質問、お悩み相談、どのようなことでもどうぞ。心こめて書かせていただきます。
お題は阿藤へのメール、または、日記へのコメント(どの記事につけてくださってもOKです)でどうぞ。



●戯曲『十六夜の月』が雑誌【テアトロ】2011年7月号に掲載されました。
テアトロ7月号

●小説『ツヅキ2011』で同人誌【突き抜け3】に参加しました。
突き抜け3
ご購入はこちらのフォームへ(「阿藤のブログから」と一言お書き添えくださいませ)。


●戯曲『バス停のカモメ』が雑誌【テアトロ】2010年1月号に掲載されました。
テアトロ1月号

●戯曲『しあわせな男』が雑誌【テアトロ】2008年10月号に掲載されました。
テアトロ10月号

●石井ゆかりさんの
「石井NP日記」で
インタビューを受けました。
こちらの
「ロードムービー・その1」
で5番目にインタビューされています。

以前の記事

2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
more...

ライフログ



















































フォロー中のブログ

一寸の虫にも五分の魂
K+Y アトリエ 自然素...
文学座大好き
イノレコモンズのふた。
ばーさんがじーさんに作る食卓
クロアキのつぶやき
村人生活@ スペイン
Faunas & Flo...
Jam's Blog
Lily's BLOG
neige+ 手作りのあ...
世に倦む日日
身近な自然を撮る
今日のマイルス Blog
キョウハ、ナニシヨウカシラ?
にわとり文庫
百一姓blog
喫茶ぽてんひっと
Junichi Taka...
おひとりさまの食卓plus
sousouka
オーガニックカフェたまりばーる
ひとり芝居、語り、ダンス...
縄文人(見習い)の糸魚川発!
野田村通信ブログ(旧)
菅野牧園
team nakagawa
olive-leafs ...
東日本復興支援 ヒューマ...

検索

ブログパーツ

その他のジャンル