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「理想のオトコ」というお題をいただきました。

北大阪のALBAさんのお題です。

ズバリ、「理想のオトコ」お願いしまーす。

むむ。
これまた手ごわい題がきました。
数日呻吟した挙句、
彼女に「なぜこの題?」と問い合わせたくらいです。
今までそんなことをしたことはないのだけれど、
こればかりは真意を知りたかった。



だって、「理想のオトコ」なんて語ってもしょうがなくないですか?
これが「理想のオンナ」であれば話は違って、
自分自身オンナであるからには
私がこの先どのようにありたいかという話であるはずで
そうなりたきゃそうすればいいじゃんと前向きに考えれば
ある程度、実現可能な、夢のある話だと思うのですよ。
しかしことが「オトコ」となると。
これはもう、全く自分自身をどうしたいかという話ではなく
あくまでも対象者としての男性に、
何を望むかということになるわけで
いや、もしかすると、
このようなオトコに出会うため
自分はどうあるべきかという方向なら
確かにありうるのかもしれないんだけど、
でも、どんなオトコであれ
オトコに会うために自分を変えたいなんて
これっぽっちも思わない私は、
所詮、
理想のオトコを語るなんてできやしないのであった。
しかし私は
いただいたお題を切って捨てるなんていうもったいないことは
もっとこれっぽっちもできやしないので、
無理にでも「理想のオトコ」をイメージしようとがんばりました。
しかし。
これまた驚いたことに、本当にほんとうに、できないのであった。
ま、一つふたつは出てくるんですよ。
うんと頑張れば、出てくることは出てくるんだけど……
誠実な……と一言いったとたんに
背中がだるくなり
バランス感覚があって……と言うと
脚がしびれ
と、まあ
信じられないほどのものすごい脱力感を伴う作業だったのである、
理想のオトコ像を考え出そうとすることは。
それほどまでに、むなしかったのである。
今これを書いていてもぐったりと虚脱感に襲われています。
こんなんじゃALBAさんに悪い、
お題の方向を少しひねってでも、
ちっとは笑えるものを書こうと、考えあぐねた末に
それなりのネタを用意していたんだが
この底なしの脱力感の方がむしろ面白いと思えてきたので
正直に書いてみる。

ALBAさん、
「理想のオトコ」を考えることは、私にとって
はてしなくむなしい所業です。
by atohchie | 2011-02-07 14:55 | お題をいただきました


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


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