カテゴリ:お題をいただきました( 22 )

『昨今の自然の脅威』というお題をいただきました。

大阪のdangoさまより、お題をいただきました。
昨今の自然の脅威について。

ええ、そのことについてはですね、
ものすごくいろんなことを考えるわけです。
もう、ものすごく。
この半年、それしか考えてないと言っても過言でないくらいに。
でもね、言葉にするのはためらわれるわけです。
「自然の脅威」とはまったくそのとおりなので
脅威を前にして、人に言えることは
「うわぁ」とか「ぎゃぁぁ」とかなので
「○○は、××を■■するべき」なんてことは
たとえば
「今後私たちはいかに生きるべきか」とか
「災害に対して政府の果たすべき役割は」とか
「被災地以外の人間は被災地のために何をすべきか」とか
「国難に際し、日本国民はいかに団結すべきか」とか
たくさんの「べき」はかまびすしいけれど
そういうことは、私は、もう考えていません。

東日本があんなことになって半年すぎて
この間は台風12号が来て
あんなにいっぱい雨が降るなんて。
そしてニュースによれば、まだ降るって言うじゃないですか。
今、混じり気なしに率直に申し上げて私がどう思ってるかと言えば
悲しいです。悲しい。ひたすら。
それにね、あきれています。
私じぶんがあきれてること今まで気づいてなかったけどそうでした。

今年、小松左京さんがなくなったでしょう。
私が小松さんという方のお名前を知ったのは
その作品を読んだからではなくて、
姉がある日
「『日本沈没』ってすごい小説あるやん、あれなぁ、
私の友だちの小松君のお父さんが書いてんで』
と言ったので、実際このような言い方だったかはともかくとして
「すごい作家」が、そんな普通に友だちのお父さんでもあるという
衝撃に打たれ、それしか知らなくてずっときてしまいました。
で、昨夜から、読んでいます。
小説が始まったばかりのところでこんな言葉に会いました。

――まったく、自然というやつはなんて奇妙なんだろう?
人間なんて、ほとんど、何も実質的に、わかっちゃいないんだ。

(小松左京『日本沈没(上)』新潮文庫 p28)

そう。
自然の脅威について私が言えることも、それと同じです。
「まったく、自然というやつは……」
そして、私たちはその「自然というやつ」の一部なのですね。
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by atohchie | 2011-09-08 23:07 | お題をいただきました

『死ぬ気でがんばる』というお題をいただきました。

米国在住の、とらこさんからのお題です。

人はよく「死ぬ気でがんばる」とか「死んだつもりでがんばる」とかいいますね。あれはどういう意味なんだろうと常々思います。私が思うに「死」はこの世の生活の終点です。借金だって失恋だって死んでしまえば「ちゃら」。これにつきます。それがいいとか悪いとかではなくて、そこから先に続くものが無いという意味で、お仕舞いなんですよね。だったら「死ぬことを思えばいくらでもがんばれる」というのは、がんばりの動機としてどうも説得力に欠けるように思うのですが。それはその「終点」が嫌だから?でも、みんないつかは死ぬのです。やっぱり「死ぬ気でがんばる」は謎です。

とらこさん、とらこさんらしいお題だとまずは感心しました。
私はこの言い回しに関しては、その「こころ」がわかっちゃうようで謎を感じません。私自身、「死ぬ気で頑張ろう」的なことを、口にするかどうかはともかく、よく考えていそうです。危険を避けようとして、保身に走る自分を叱咤激励するときなどに。危険というほどの目にあったことがあるわけじゃないので、実際はなんかめんどくさいとか、すんなり聞いてもらえないかも、とか、ちょっと風邪っぽいんだよね、とか、まあそういったようなことですが、そういうとき、自分を励まそうとして、いうんです。つまり、まだ命に関わるほど追い詰められちゃいないんだから、まだやれる、限界まで努力しよう、というような。
「死んだつもりでがんば」ることは、あまりないように思いますが、口に出してみると、なるほどちょっとせいせいして頑張れそうに思えます。「死んだつもりになればもう怖いものはない」っていうような気分です。してみると、やっぱり死ぬのが怖いのですね。死んで何もかも「ちゃら」になることも怖いし、死そのものも、激しく苦痛がありそうで怖いです。

とらこさんが疑問に思われるのは、死んだら何もかも「お仕舞い」なのに、死を考えちゃったら、頑張る気も失せるのではないの?っていうことでしょうか。

いわれてみれば確かにそうなんだけど、「死ぬ気で頑張ろう」と言う人は、「まだ死んでない」ことを確認しているのだと思います。「まだ死んではいないんだから、命の限り頑張ろう」と言っている。「死んだつもり」も同じです。「まだ生きてるんだから挽回できる、まだチャンスはある」ということ。

このことを考えていて思い出したのが、昨年見て一番衝撃的だった『ザ・ロード』という映画(『カティンの森』と並んで)。とらこさんは苦手なジャンルとおっしゃっていましたね。
(いわゆる「ネタバレ」になりますので、ここから先は、ご希望の方だけお読みください。)

『ザ・ロード』の話を読みますか?(ストーリーの核心に触れています)
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by atohchie | 2011-02-24 20:22 | お題をいただきました

『愛の矛盾』というお題をいただきました

大阪府のTさんから、お題をいただきました。

「一方通行で永遠に報われぬ愛」に苦しんでいます。愛の修業に生きることが私に与えられた使命かもしれません←半ば以上真剣です(笑)。
人は何故、報われぬ結果になるだろうと自分の中で最初から予感している相手に愛を感じてしまうのだろうか、もしかして自分が相手に否定されてしまうことを実は心の深層では望んでいるのだろうか、もしそうであるならば、自分にとって苦痛な状況を望むのはなぜか、自分を否定してくる相手に執着し続けてしまうのは何故なのでしょうか? 


Tさま、お苦しみのありありと伝わるご相談をいただき、まずはお礼を申し上げます。

『愛の矛盾』について読みますか?
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by atohchie | 2011-02-21 21:50 | お題をいただきました

「理想のオトコ」というお題をいただきました。

北大阪のALBAさんのお題です。

ズバリ、「理想のオトコ」お願いしまーす。

むむ。
これまた手ごわい題がきました。
数日呻吟した挙句、
彼女に「なぜこの題?」と問い合わせたくらいです。
今までそんなことをしたことはないのだけれど、
こればかりは真意を知りたかった。

「理想のオトコ」について読みますか?
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by atohchie | 2011-02-07 14:55 | お題をいただきました

『芸のこやし』というお題をいただきました。

なんとありがたいことに、横浜のぼんぱぱさんから、続いてお題をいただきました。

阿藤さんにとって『芸のこやし』ってなんでしょう。
別に少し前にワイドショウの中心にいた歌舞伎役者の話ではありません。
私は少し前まで、役者の引き出しは経験よりも想像力で埋められると自惚れていました。(中略)
役者が女遊びを芸のこやしと称して正当化するのは、
サイテーの言い訳としか思っていませんでした。
まぁ、他人を不快や不幸にする経験を敢えてしようとは思いませんが、
今ではそれらが演技の質に影響していくこともあるのかなぁと感じています。


お答えします。

「芸のこやし」についてのお答えを読みますか?
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by atohchie | 2011-01-29 23:57 | お題をいただきました

「わたしが不良と思うとき」というお題をいただきました。

横浜のぼんぱぱさまから、次のようなお題をいただきました。

日記を読ませて頂いていると、
今も子供時代も大変真面目に過ごされているように感じます。
芝居に携わる者として、如何なものか?(笑)
そこで敢えて「わたしが不良(またはグレた)と思う時」or「同~こと」ってどうでしょう。


ぼんぱぱさんのおっしゃっているのは、
「芝居に携わるものは、真面目ではいけない」ということでしょうか。
それはどういう意味かなあ
どのような不良が、芝居に携わるにふさわしいとおっしゃっているのか
私にはイメージするのが難しいです。

私は、芝居なんかをするからには真面目にやらないといけないと
強く思っています。
芝居自体が、「不良」行為だと思うからです。

いろいろとそう思う理由はあるけれど
端的に説明すると、それはたとえば、次のようなことです。

続きを読みますか?
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by atohchie | 2011-01-27 20:20 | お題をいただきました

「迷子」というお題をいただきました。

東京のたかしなさんから「迷子」というお題をいただきました。

ちょっと困りました。
迷子、なったことがないからです。
「迷子」というのは子どもがなるもんで
42歳の私はどんなに道に迷ってももう迷子にはなれない。
「迷子」はそれを名乗る時点で保護者の存在を前提としている。

困って、「迷子」の用例を探してインターネット上をうろうろしてみると
大人もけっこう「迷子」になっていることがわかったけれど
それには私は違和感がある。

大人は地図が読めなくても、生き方に悩んでも
「迷子」だなんていわないんだよ
誰に甘えてんだ
突っ立ってベソかいてたって誰も助けになんか来ないんだぜ

などと毒づいたりしているうちに、意外な発見をしてしまいました。

発見を読みますか?
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by atohchie | 2011-01-24 22:35 | お題をいただきました

「作品との関係」についてご質問をいただきました

横浜のU.Aさんから、ご質問をいただきました。

作家である阿藤さんが自分の作品である本を他人が演出する場合に、
どのように考えられるのかを知りたいと思っています。

題して、「阿藤さんと作品の関係」(?)

劇作家が演出家を兼ねる場合は問題ありません。そうでない場合、
本というひとつの作品を演出家や役者がやりたいと感じるのは、
本から受けるイメージを読み手が勝手に膨らませてその心地よさ、
感動(面白悲しさ)、強烈な思い(メッセージ性)といったものを
自分なりに表現したいと思うところから始まるのではないでしょうか。
ただ、そうなると必ずしも作者が作品にこめたメッセージを
読み手が素直に受け止めているとは限らないでしょう。
読み手の感性、経験にも左右され、作者の意図とは多少ともズレル舞台になるかも知れません。
許せる事、許せない事など含め、教えて頂ければ幸いです。


Uさんありがとうございます。

阿藤の回答を読みますか?
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by atohchie | 2011-01-10 15:37 | お題をいただきました

「モノヅクリのstyle」についてのご質問をいただきました。

横浜のchiyoさんから、次のようなご質問をいただきました。

阿藤さんはモノヅクリに対して自分の崩したくないstyleみたいなものってありますか?
表現の仕方でも、ツールでもなんでも構わないんですけど。
更には作っていて「これじゃだめだ!」って作品に対して感じる瞬間ってどんな時ですか?

あたし絵を描きながらいつもそういうことを考えてるんですけどモノヅクリをしてる人はみんなどうなのかなーとふと思ったのです。


まず簡単にいうと、
そういう、意識的に崩したくないスタイルといったものは、
まったくありません。

宣伝文句として、あるいは誉めことばとして
「阿藤ワールド」という表現を使ってくださる方が時々いらっしゃって
ありがたいこととは思っていますが
私自身は、そんなワールドなんてものがあるとは、
考えていません。

何か私の作品について「阿藤らしいなあ」と思ってくださる方がいるとしても
それは、私の独創性や、確固たるスタイルや、
しっかりとした世界観のようなものでは全然なくて
単なる、癖とか、習慣とか、偏り(傾向)にすぎないように思います。
そうしたものを「ワールド」と大層に呼んでいただくことには
いささかの抵抗というか、面映さがあります。

続きを読みますか?
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by atohchie | 2011-01-09 17:49 | お題をいただきました

演劇と小説についてのご質問をいただきました

米国在住の、とらこさんからご質問をいただいておりました。

阿藤さんはなぜ、演劇を書くのでしょうか。
お話を書くというのなら小説でもいいわけですよね。
なぜ、演劇という形でお話を書くのか。
もちろん、もともと阿藤さんが演劇にかかわっていらっしゃった方だからだろうけれど
それだけではないのでは?
小説と演劇の違いをどう思っていらっしゃいますか。
なにが演劇の魅力ですか。
どこが阿藤さんにとって演劇の方が向いていると思われる所以でしょうか。


あまりにも大変な質問で、いただいてから既に40日あまりが過ぎ
いまだにどのようにお答えしてよいかわからないのであります。
しかしこのままでは年が明けますので
なんとかお答えしてみたいと思います。

答えを読みますか(ややこしくて長いです)
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by atohchie | 2010-11-21 23:33 | お題をいただきました


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


by atohchie

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067.gif→本作品で、第5回小田島雄志・翻訳戯曲賞をいただきました。加藤健一さん、演出の大杉祐さんはじめ公演座組の皆さん、また、翻訳作業にお力添えを下さった多くの方々に、心から感謝します。

●戯曲『死んだ女』が雑誌【テアトロ】2013年1月号に掲載されました。テアトロ1月号

★『どこまでも続く空のむこうに』の劇評をいただきました!!大変な力作です。ぜひご一読ください。2012.4.19
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●戯曲『どこまでも続く空のむこうに』が雑誌【テアトロ】2012年4月号に掲載されました。
テアトロ4月号



●小説『マチゾウ』で同人誌【突き抜け4】に参加しました。
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★『曼珠沙華』の劇評をいただきました!!

ぜひご一読ください。2011.10.26
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劇評サイトWonderland


●公演終了しました。

Pカンパニー番外公演その弐「岸田國士的なるものをめぐって~3人の作家による新作短編集~」竹本譲さん、石原燃さんと、短編を1本ずつ書きました。私の作品タイトルは『曼珠沙華』です。
★雑誌『テアトロ』10月号に三本そろって掲載されています。
テアトロ10月号

●連載エッセイ「本日も行ったり来たり~トハナニカ日記~」
雑誌【テアトロ】2012年1月号に最終回が掲載されています。
テアトロ1月号

●日記のお題、ください!
阿藤への質問、お悩み相談、どのようなことでもどうぞ。心こめて書かせていただきます。
お題は阿藤へのメール、または、日記へのコメント(どの記事につけてくださってもOKです)でどうぞ。



●戯曲『十六夜の月』が雑誌【テアトロ】2011年7月号に掲載されました。
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