心の奥底から

午後になってぽかぽかしてきて
やっと、洗濯をする気になりました。
7日分の洗濯です。



d0024220_23334944.jpg洗濯くらい、電気を使わずすませる知恵が
ほんの少し時をさかのぼればあったのに、
どこへ行ったのか、私は持っていない。

なんていうことを眉を寄せて考えながら、
7枚の下着を干しながら、気づくと
心のかげりが晴れて、すっかり軽くなっていました。

事態はよくなっていない。
どれほどの大変なことがいま起きているのかが
刻々と明らかになっていくのを私は追い続けている。

それなのに、春の風が、輝く空が、
チューリップのつぼみが、
サヤエンドウの実りが、
心を明るく照らしている。

生きる力の残酷さなのだと思いました。
この同じ力が、全ての生きるいのちに燃えているのだと思いました。
私は、今、確かに、嬉しくて、踊りだしたいほどよろこんでいる。
罪悪感などはありません。

今、燃えつきそうなたくさんのいのちにも、
本当に燃えつきるその瞬間まで、
同じ力があるのだと感じていました。
だから、
私の炎は、いっそもっともっと、燃え上がればいい。
いのちをどれほどでもよろこび、歌い上げればいい。

そのほうが、同じ島の上で消え入りそうないくつもの炎だって
もう一度燃えあがることができると思える。
きっと消えないと、信じられる。

そうだ、私は生きてるし、元気だし、嬉しい。
なんてここちよい、春の午後なんだろう!

もう大丈夫だと思って、そう確信して、
一週間ほうりっぱなしにしていた仕事を広げました。
時々ラジオをつけて、ほんの10秒聞いては
消すことを繰り返しながらだったけど
ちゃんと集中できて、仕事ははかどりました。
2時間ほどで一区切りついて、それなのに、
晴れやかな気分で台所に立ったら、
泣き出していました。
d0024220_23341694.jpg
実際は全く傷ついていない私自身の日常に
きれいさっぱり戻れるようになったのかなと思ったけれど
春が来て、萌えだすいのちをよろこぶ気もちの奥底に
生々しい悲しみが横たわっているんだと思い
いいえ、そうじゃない、生々しい悲しみの奥底に
消せないいのちの残酷な喜びが燃えさかっているんだと思い
どっちが心の奥なのか、私にはわからなかった。

窓の外は、輝くような夕暮れ空でした。
d0024220_23344065.jpg
今日はこのあとも仕事が残ってて、ほらもふけない。
お話の、新しい企画も考えたのに。
でも、140文字のお話(#SFP)は、8つ書けた。
きっと今日、ほんのひととき気もちが晴れたのは、
お話を8つも作れたからだ。だから、お話を、書かなくちゃ。
今はお話を書かなくちゃ。
私の炎が、地球のどこかで燃えつきそうな炎を燃えあがらせるときが必ず来る。
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by atohchie | 2011-03-18 23:44 | きもち/ココロ/げんき


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


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