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架空・お悩み相談室17「上手な伝え方を教えて」

【お悩み】
上手な伝え方を教えてください。
まず、文章を書くのがニガテです。いくつか書くんですけど、私、みんな文章がバカ長くなるんですよね。
大事なことだけを美しくスマートに伝えるためにはどのように脳みそと向き合えばよいのでしょう?
それから、会話も同様です。こんなにおもしろい話が、まったく人の興味をひけないのです。どんな人とも軽やかに華のような会話をするためにはどのようなトレーニングが必要ですか?
老若男女にウケのいいすてきなポーズや仕草の研究はなかなかすすみません。
しかしいつか、それらの技術を身につけて、世界を征服いたします。まずは日本の食生活から。
どうか、ご助力ください。(ニッポンの夢見るフリーターさんのお悩み)

【回答】
なるほど。「上手な伝え方」で始まって、「日本の食生活」で終わるあなたのご相談、実に興味深い。恐らくあなたは、このように不可思議な論法を用いるため、人に理解されにくいのでしょう。あれもやりたい、これもやりたいと言ってはいても、結局何がやりたいのかがはっきり見えてこない。あなた自身、ポイントを掴むのが難しいと自覚されています。
こういう場合は、「最後に注目」です。言いたいことが絞れないとき、言い尽くして最後に浮かんだものが一番のポイントだということがよくあるのです。言っても言っても言い足りないのは、まだ本当に言いたいことに到達していないからだと考えてみれば、おわかりいただけるのではないでしょうか。では、あなたの望みは日本の食生活を征服することでしょうか?どうも怪しいです。ご相談が「バカ長」くはないところを見ると、あなたはまだ、全ての望みを言い終わってはいないのではないかと思われます。ではどうすれば、あなたは一番言いたいことを最後ではなく、最初に言うことができるでしょう。
ヒントはご相談の中にあります。あなたは脳みそと、「向き合」いたいとお考えですね。自分の脳みそと向き合うことを考える人はそう多くはありません。「ご立派、しかし、あと一歩」というところです。実はあなたに必要なことは、脳と向き合うのではなく、後ろから脳をのぞきこむことなのです。あなたの脳は一番いいたいことを一番後ろにしまいこんでいるのですから。ですから答えはもうおわかりですね。向き合った脳みそをぐるりと向こうにむけて、後ろ側からのぞいてみてください。きっとあなたの本当の望みがそこに隠れているはずです。人と話すとき、文章を書くときも、これを習慣にしてください。世界征服も夢ではなくなること請け合いです。
by atohchie | 2001-04-01 17:51 | 缶詰実験室(お芝居への道)


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


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