生まれ変わり宣言その2

先日発表しました「生まれ変わり宣言」の続き(【その1】はこちら)
「だらだら生きる」って何よ、と、家族に聞かれました。
そりゃそうだ。
なんじゃそりゃ、だ。

だらだら生きるというのは、あまり適切な表現じゃなかったかもしれません。

たとえば目覚ましもかけずに目が覚めるまで寝て、
夜も好きなだけ夜更かしして、
おなかが空いたら食べて、
世間なんかおかまいなしに好きなだけごろごろする
とか、
そういうのとは、違うのです。

で、それについて口で説明してたら
「わからん。文字に書いて説明して」と言われたので
試しに書いてみましたが
どうにもならないくらいややこしいのです。

以下、こういう話が好きな人だけ読んでください。
慌しい年の瀬に読むようなものじゃないや。

「だらだら生きる」という稚拙な表現でいわんとしたことは
次のようなことです。



ええと、
私が言ってる「だらだら生きる」とは、
時計で刻まれる時間とはぜんぜん別のところに
時間というものの本質があるということを感じて生きることです。

測ったり切り刻んだりすると、
時間は切れるように思えるし
そうすると、私自身もその他の今、ここにあるいろんな存在も
切れて、測れるような感じがするけど
そんなのは錯覚だということを、忘れないで生きるということなんです。

時間を切ることで自分を切るということはどういうことかというと

まず自分を含め私たちは皆、時間的存在なのである。

ここんとこが哲学講座で学んだことの中心なんで
ノートを見ればどの哲学者がそういうことを言ったかとかも書いてあるけど
なんせ哲学というのはとっても厳密にことばを使わないと
相手にしてもらえない学問でして、ちょっと習ったぐらいじゃ
誰が何を言ってるなんてうかつにいえないのである。
これは哲学講座を受けて、私が考えたことを書いてて私のオリジナルじゃないんだけど
オリジナルはここですとも言えない、そんな話として読んでくださいね。
ともかくややこしい筋道はおいといて、


もう乱暴に言っちゃえば私は時間である。

今の世の中、時間はそのまま自分の金銭的価値につながっているので
時間を切ることは自分の価値を切ることであり
他の人の価値をも切ることであり。
よく考えるとそういうことになっていませんでしょうか?

しかしそれは、あんまり人間らしくもないし
気もちよくもないことではないでしょうか?

経済の仕組みのど真ん中にいる人たちは
そうしないとやっていけないわけで
そもそも、そうやって時間=人を切っていくことに
すごく大きなメリットがあったから世の中こういう仕組みになって
みんなその中でやっているわけだ。

でも私はもうはっきり言ってしまえば
自分の仕事だと信じているところの劇作では全く食えてないので
社会の仕組みから、からだ半分くらい、自由なんです。
私はそもそも仕事と、その貨幣的価値がまったく連動してません。
というか、連動してないと思うことにしています。
連動しているかもしれないなんて考えたら
とてもじゃないけど虚しくて到底生きていけません。

劇作を仕事、と思うようになってまもないころ
どれだけこの仕事で食えないかってことを思い知らされ
半年以上、ショックで朦朧として、さまようように暮らしたあげく
それでも劇作を仕事じゃないことにしようと思うことができなかったので
そこんとこの連動の方を無視しようと思うしかなくて
貨幣的価値と自分や、その仕事とは分けて生きることに決めました。
そんなわけで
私は時間=お金=仕事の価値という世界の輪から
かなりはずれたところでのほほんと生きてて
だから試しに、けじめなくだらだらとつながり、広がっている時間というもの
境目なくだらだらとつながり、広がっている世界というものを
そのままに生きてみたらどうなるのか、
私はやってみられるかもしれないな
試しにやってみようと思ったのです。

だらだら生きるというと、三年寝太郎みたいにいきるみたいだけど
そうじゃなくて、やっぱり時計を見て、何時までにこの仕事を仕上げようとか
今年もあと2日だから、せめてここだけは掃除しようとかやっております。

そういうことと関係なしに時間はあって
そういう日常サイズの時計とまったく別の時計が
今もわたしの残りの命をさらさらと落としているということについて
頭の片隅におきながら、そういうことをやるのです。

だらだら生きるというのはのんびり、のほほんと生きるというよりは
もう少し、スリリングな生き方のつもりです。
どこかにある、もう出来上がった明日が今日に引き続き当たり前にやってくるのではなくて
今この瞬間にどうなるかわからない今を生きていくというような今しか
今ここにはないっていうことを
ことあるごとに感じてみるということです。

今この瞬間にあらゆる可能性が開けてて、
何がどうなるかさっぱり予測もつかないということ。
今この瞬間にあらゆる選択肢を自分が、というか自分=今が持っていて、
何を選ぶかという可能性については、わたし次第である。
確かにわたし次第でありながら、
よく考えると全て自分がコントロールできるというわけではない。
むしろ自分がコントロールできることのいかに少ないことか。
ほぼ、何も自分の思い通りでないというに等しい。
しかし何かを私がしたり、あるいはしなかったとするならば、
それはたしかに私がしたのでありしなかったのである。

私がしたといって、私が責任とれるといいたいわけじゃないですよ。
なぜなら何か私がした瞬間に、それはだらだらと切れ目なく続く
時間と空間の中ですでに広がってしまっていて
とりかえしがつかないから。
だから私がしたのだと、私が心の中で思うだけのことなんです。
でも、そうやって私がしたのだ、私が生きたのだと思いながら
残りの命がさらさらと流れていくこの時間というものを
感じながら生きてみたいと思っています。

だから何?ってお思いかもしれませんが、
これがけっこう、大きなインパクトが生じて面白いです。
時間を切らないということは
他にもいろんなことを切らないということでした。

時間を切らない私はどこまでも世界とつながり
だらだらと広がっている存在なので
いろんなことがいっぺんに入ってきて
今わたしとても大変なのだけれど実は。
でも何かしようと思っています。
手始めに、フェアトレードチョコレートのとてもおいしいのがあるので
チョコレートは誰が作っているのかということを、
ともに考えてみましょうと呼びかけたいと思っていて
だからここまで読んでくださった奇特なあなた!
あなたにすごくおいしいフェアトレードチョコレートをプレゼントします。
先着7名さままで、
この下のコメント欄か、私宛メールにて
このわけのわからない「生まれ変わり宣言」へのご感想といっしょに
送り先をご連絡ください。
おまちしてまーす。

ふぅ。
わたしは今から園芸師匠の家に、おせち料理の手伝いしに行ってきます。
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by atohchie | 2010-12-30 16:09 | きもち/ココロ/げんき


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


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