雨の木曜日の一部始終

鍼の翌朝の常とて、寝坊。
いっかい起きたのに、気づいたら10時過ぎてた。
飛び起きる。



朝ごはんを食べる時間がない、けど、なんかいっかいおきたとき、「おなかすいた」って思ってた気がする。今は寝起きで別におなか空いた感じがしないけど、食べなくちゃ駅までももたないな。
コーヒーをいれ、冷蔵庫をあけたらソーセージと、ゆでたブロッコリーがあったのでフライパンで炒めて、これも冷蔵庫にあった茹でかぼちゃを横に並べ、クラッカーにクリームチーズ乗っけていちごジャムをたらしたのを2枚。
めっちゃ時間ないやん。
焦りつつ支度、今日、寒いのよね。
家を飛び出して、自転車で駅まで。
待ち合わせのNから「ちょっと遅れるかも」とメール。
ラッキー。
もう一人待ち合わせのBは、同じ沿線のだいぶ先の駅を通過中。
ごめん。
眠い。
地下鉄に乗り継ぎ、新宿御苑前で降りたら待ち合わせの4分前。
間に合うかも。
店の前でNがぼんやり立っている。
あれ、間に合ったんだ。私も間に合ったぞ。
雨なのになんでお店入ってないの?
あのね…
あ、財布、忘れたのね。
そうなのぉ!なんでわかったの!?
わかるよ、その顔みたら。
最初についているはずのBは、道に迷って遅刻。
それだって予想どおりである。
なんせ養成所時代の同期3人組なんでね。
ランチセットを食べて、近くのギャラリーへ。
同期のCちゃんの写真展なのだ。
Cちゃん、見違えるほどきれいになったNを見つめてしばし固まっている。
おっかしーな。
写真をひとわたり眺めて説明を聞いた後は、ギャラリーで1時間以上、立ち話。なんだか私たち、Cちゃんの迷惑になってるかも……。おいとまして3人でカフェ。すこししんみりとした話なんかもして、解散。
私は伊勢丹に行き、数ヶ月、買わねば買わねばと思っていた財布を、たいして迷うこともなくさくっと買う。
大きさや構造で気に入った財布が蛇皮だったので、これはどういう蛇なんだ、と質問すると、そんなことを訊く人はいないのか、店員さん、びっくりしている。だってね、牛皮っていうのは、人が育てた牛の、皮でしょう。蛇はどうなのかな、野生の蛇を捕まえるのかな、どういう蛇なのかな?って思っちゃうんですよ私。 店員さん、はぁ、なるほど……とメーカーに問い合わせてくれた。すぐにはわからず、折り返しの電話を待つ。が、マレーシア産で、ベトナム製としかわからない。私はそれがどういう種類の蛇で、どういう人が捕まえて、どうなってここにあるのか知りたいのである。しかしそんなことはわからん、なので、国産の、牛皮財布にした。
フェアトレードのものを買うのがもろもろ、気もちがよくて好きなため、服なんか半分以上そういうものになってきたが、ごく最近になって、輸入のものばかり買っていて日本の職人さんはどうなる?と急に気になり始めた。この財布は大きさやつくりがイメージに近かった上に、東京の職人さんの手仕事であってなおかつ、伊勢丹の財布売り場で一番お値段が手ごろだったのが決め手。いつだかわからないだいぶん昔に、誰かにもらった虎の子の商品券つづりで購入、満足。
それから、ここ1週間以上、出先の本屋という本屋で探しては見つけられなかった『悲劇喜劇10月号』を探しに紀伊國屋へ。めったに買わないから知らなかったけどこれってもしや専門家しか買わぬ専門誌なのですか。7月にやった公演が、河合祥一郎先生のページにご紹介いただいているということで。演劇のコーナーへ行き、探すこと1分、あ、あったあった、ちょうどその前に人が立ってて手にとれないので声をかけようとしたら、B座の演出家Mさんであった。あら、Mさん、という呼び声に、普通に「はい」と返事をする、Mさん。普通そういうところで声をかけられたらそこはかとなく驚くところを、実に自然な振り向き。そしてそのまま「わぁ、阿藤さん!」とかいう驚きの欠如したまま、どういう戯曲を求めてここに立っているか、それについていかに困り果てているかをとうとうと説明するMさん。私は『悲劇喜劇10月号』をぱらぱらと、問題の記事を探しながら、あ、と思いついたことがあって、出版されていないけれど、Mさんにぴったりの作品を知っているから、作家に紹介してあげましょうかと言ったら大感謝された。その場でメール。それからやっと記事を見つけて、「素敵」と褒めてくださっているのを確認、Mさんに見せてたら、ああ、私の名前また間違えてる。ほんの10行くらい手前には正しく智恵と書かれているのに、河合先生の発言の中では知恵になっちゃった。かなしー。かなしーけど買うぞ。稽古に向かうMさんを見送り、しばらく棚をにらんだが、他にあったら買おうと思っていた本は見つからなくてレジへ。それから他の階を回って野の花の図鑑を2冊と、秋から講義を受ける予定の英文学の先生の著書を探し、2冊だけ在庫があるのを2冊とも買って、帰路に着く。電車の中では先生の本を。
d0024220_22323247.jpg電車を降りたら雨足が強まっていて、自転車は駅前に放置することに決め、徒歩にて帰宅、家に帰りつく頃には、ああ、もう、ぼやぼやしてちゃだめだ、ほんとしっかり生きよう、と考えていた。小さな同窓会をしたそれぞれが、たぶん似たようなこと今夜は考えているだろう。何を食べていいかわからなくてあてもなく冷蔵庫をあける。あー、なんか豚肉だらけやん。冷凍を流水解凍して、数日前に母の庭からもらってきたゴーヤをきざんでチャンプルー。ほぼ初めてだったけど、本能に従って炒め、石垣島のヒバーチもふって、こりゃ上手くできたぜ。
デザートの果物まで食べ終わって、『悲劇喜劇』のつかこうへいさん追悼記事を拾い読み。
今日は同期たちに、よってたかってどえらい変人のように取り扱われ、実は少々遺憾に思っていたのだが、つかさんくらいになれば、その鋭さも強引さも、こんなに愛されるのかと、とんちんかんなことを考えている自分。いやそんなことは肝心じゃないです。そんなことじゃなくて、加藤健一氏を師匠と呼んでいながら、つか作品をちっとも見ていないのはどういうこっちゃ。今さらながら悔やまれる。東京に移り住んで16年、私としてはけっこう頑張っていろいろと観劇にお金も時間も使ってきたのだが、重要なものをこれでもかと数多く見損ねているのである。毎日東京で上演されているお芝居の数を考えたら、もはやどうしようもないことなんだけどね、だからあんまり芝居みることにかまけないで、自分の仕事しなくちゃ、自分の仕事をね。とにかく本、読もうもっと。あと、人に会う。
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by atohchie | 2010-09-16 22:40 | ごはん/おちゃ/おかし


阿藤智恵の「気分は缶詰」日記/劇作家・演出家・翻訳家(執筆中は自主的に「缶詰」になります)=阿藤智恵の日記です。


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★雑誌『テアトロ』10月号に三本そろって掲載されています。
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